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フォルダ内の録音をまとめてクリーンアップする方法

多数の録音をまとめてクリーンアップするには、キュー機能のあるツールを使います。フォルダ全体を追加し、設定を一度だけ選び、元のファイルには手を付けずに、結果をそれぞれ新しいファイルとして保存させます。そのうえで、すべてを2回ずつ聴くのではなく、結果の一部を抜き取ってチェックします。編集ソフトで1ファイルずつ作業すると時間がかかり、ミスも起きやすくなります。設定を1つ忘れただけで、1シーズン分のインタビューの半分が、ほかと違う音になってしまいます。

Macでは、Somunoがまさにこのために作られています。フォルダをドロップすると、MacのGPUでキューを順に処理し、すべての結果を元のファイルと同じ場所に、名前に「-enhanced」を付けて保存します。以下では、どのバッチ処理ツールにも通用するワークフローを紹介し、続いてSomunoでの手順を説明します。

ノイズ除去をバッチ処理する方法

バッチ処理を実行する前に

Somunoでフォルダをバッチ処理する方法

図:録音の入ったフォルダがSomunoのキューに入り、結果はそれぞれ元のファイルと同じ場所に、ファイル名に「-enhanced」を付けて保存される
結果はすべて新しいファイルです。元のファイルが上書きされることはありません。
  1. 1つまたは複数のフォルダをSomunoのウインドウにドラッグするか、ファイル › ファイルを追加…(⌘O)を選んでフォルダを選択します。Somunoはサブフォルダの中も調べ、読み込めるファイルを追加します。対応するのは、WAV、AIFF、FLAC、Apple Lossless、MP3、AACのオーディオと、MP4、MOV、M4Vのビデオです。
  2. ツールバーで、モデル(汎用モデル、または笑い声を残す場合は笑い声を残す)と速度を選びます。長いファイルでは高速は高品質より約1.7倍速く、大量のバッチ処理ではその差が積み重なります。「高品質」は半分ずつ重なる5秒単位で処理します。
  3. Somuno › 設定…を開き、保存先を設定します。元のファイルと同じ場所(初期設定)では各結果が元のファイルと同じフォルダに保存され、フォルダを選択…ではすべての結果が1つのフォルダにまとめられます。「-enhanced」以外にしたい場合は、ファイル名の接尾辞を変更します。
  4. 同じウインドウでフォーマット(「自動」では、ロスレスのファイルは元のフォーマットのまま、非可逆圧縮のファイルはAACになります)とサンプルレートを設定します。電話や16 kHzの録音には48 kHz(高域を復元)を選びます。
  5. 開始をクリックします。各カードに進行状況が表示され、下部のバーには完了したファイルの数が表示されます。
  6. 処理が終わったものから結果を抜き取りチェックします。ファイルをダブルクリックして比較を開き、スペースキーで再生して、AキーとBキーで切り替えます。
キューを処理中のSomunoのウインドウ。Interview with Anna、Lecture recording、Phone callは完了、Podcast introは補正中、Voice memoは待機中で、ステータスバーには「5個のファイル、合計26秒、完了:3」と表示されている
処理中のキュー。ステータスバーには、合計、残り時間、結果の保存先が表示されます。

設定は各ファイルの処理が始まる時点で読み込まれるため、キューの実行中に変更した設定は次のファイルから適用されます。電話の録音のセットに48 kHzのオプションを使う場合など、あるグループに別の設定が必要なときは、そのグループを別に処理してください。

すべてを聴かずにバッチ処理の結果をチェックする方法

キューの上に表示されたSomunoの比較シート。Interview with Anna.wavのオリジナルと補正後の波形、「A · オリジナル」「B · 補正後」ボタンがある
「比較」ではオリジナルと結果が同期して再生されるので、AとBで切り替えても同じ言葉の位置で聴き比べられます。

聴き取りたいのは、たとえば一定の背景ノイズが入ったポッドキャストの録音での、次のような変化です。

オリジナルオリジナルのポッドキャスト録音のスペクトログラム。言葉と言葉の間のすき間がすべてもやのようなノイズで埋まっている Somunoで処理後Somunoで処理した後のスペクトログラム。言葉の間は暗く静かなすき間になり、声の倍音がはっきり見える
言葉の間のノイズは消え、声の細部は保たれています。初期設定で処理しています。

無料版でバッチ全体をテストする

Somunoの無料版はすべての機能を使えますが、補正されるのは各ファイルの最初の60秒だけです。バッチ処理ではこれが役立ちます。フォルダ全体を処理すれば、すべての録音の最初の1分を聴けるので、ファイル全体を処理するためにSomuno Proを購入する前に、どのファイルがきれいになるかがわかります。

バッチ処理でよくある失敗

知っておきたいこと

バッチ処理にかかる時間は、お使いのMacとファイルの長さによって異なります。Somunoはリアルタイムではなく、プラグインでもありません。また、Appleシリコン搭載でmacOS 14以降のMacでしか動作しません。重なって話す人の声を分離することはできず、ひどく劣化したオーディオではアーティファクトが残ることがあります。だからこそ、まずテスト実行を行うのです。

それぞれの問題について詳しくは、Macで背景ノイズを除去する方法、動画の音声をクリーンアップする方法、こもった声や低音質の録音を修復する方法をご覧ください。補正前後のサンプルを聴くこともできます。

よくある質問

バッチ処理で元のファイルが上書きされますか?

Somunoでは上書きされません。結果はそれぞれ接尾辞(初期設定では「-enhanced」)の付いた新しいファイルになり、元のファイルと同じ場所か、指定したフォルダに保存されます。

1回のバッチでオーディオとビデオのファイルを混在させられますか?

はい。オーディオファイルと、MP4、MOV、M4Vのビデオを同じキューに入れられます。ビデオでは、サウンドトラックだけが置き換えられ、映像はそのままコピーされます。

バッチ処理にはどのくらい時間がかかりますか?

お使いのMacとファイルの長さによって異なります。長いファイルでは、「高速」は「高品質」より約1.7倍速く処理できます。

すべての結果を1つのフォルダにまとめられますか?

はい。Somuno › 設定…で、保存先を「フォルダを選択…」にして、フォルダを指定してください。